シークレットガーデン11月号

 

まだ名前のない場所へ。

 

新月の夜、

わたしはそっと耳を澄ます。

 

風がささやく小さな秘密、

星たちが編んだ透明な道しるべ。

目には見えないけれど、たしかにそこにあるもの。

 

このページでは、

わたし達自身の旅路に寄り添うように

詩と、小さな物語を綴りました。

 

どうぞ、あなたの心にも、

ひとしずくの光と、やわらかな風が届きますように。

 

2025年6月29日、蟹座で新月を迎えました。


そして今空では木星もまた蟹座へと入り、やわらかな波のような癒しのエネルギーが、世界を包みはじめています。

目に見えている世界はとても厳しく癒しのエネルギーに包まれているなんて感じられないかもしれません。

蟹座は、「還る場所」「魂のふるさと」「無条件の愛」の象徴。


この新月と木星の重なりは、
外の世界で傷つき、忘れかけていた安心感を、そっと思い出させてくれる。

たとえば、
誰かの前では強くあろうとしていた心が、
ようやく鎧を脱ぎ捨て、
「ただ在る」ことのぬくもりに還っていくような。


そんな優しい時間が、ここからはじまりました。

木星は約1年、蟹座に滞在します。

◇心の奥にある「愛したい」「包みたい」という想いに気づいたら、それを信じてあげてください。
◇自分自身の感情を、まるごと受け止めることからはじめてみてください。
◇涙も、ため息も、まっすぐな愛の表現です。

 
あなたという命の舟が、
静かに、でも確かに【愛の源】へと向かってゆけますように。

今ここにある、やさしさの中で。

 

祈りとともに


11月20日蠍座新月までの過ごし方~静かなる再生の時間

 

今、私たちは深く潜るような時間の中にいます。

秋の終わり、蠍座の季節は「死と再生」「真実の共有」「信頼と絆」を象徴します。

外に向かって広げていくよりも、心の奥へと降りていく時。

誰かとの関係、あるいは自分自身の在り方を通して、「本当の繋がりとは何か」を見つめるように促されているのです。

 

蠍座の新月が訪れる11月20日までは、無理に動かすよりも委ねることが大切です。

過去に終わったはずの出来事がふと蘇ることがあるかもしれません。

それはあなたの中にまだ癒しきれていない感情の名残。

思い出してしまう時は、嫌わずにその感情を抱きしめてあげましょう。

涙や沈黙の中にこそ、あなたの魂が静かに再生していく力が宿っています。

 

この時期は、瞑想やお風呂の時間、夜空を見上げるひとときなど、

「ひとり静かに内側へ戻る時間」を意識して過ごしてみてください。

そうすることで、魂の奥底にある本音がゆっくりと浮かび上がってきます。

その声はとても小さく、けれど確かな導きです。

 

また、信頼できる人との会話も、深い変化をもたらします。

無理に理解されようとせず、心を開き合うだけで十分です。

蠍座は共有の星座。愛も痛みも、分かち合うことで新しい力に変わります。

 

蠍座の学びとは、「私」という存在の境界が、他者との関わりの中で溶けていくことを許す勇気です。
心を通わせるということは、単に感情を分かち合うことではなく、
自我の一部を明け渡し、相手の光と闇をともに引き受ける行為。
その交わりの中で、人は初めて自己を超えるのです。
蠍座は、共有を通して変容する星座。
他者を通じて自分を知り、失うことで得る

 

それがこの季節の哲学です。

 

11月20日、新月の光が再びあなたを照らす時、

手放したものの跡に、静かな希望の芽が芽吹くでしょう。

それは、あなたという魂がもう一度「生まれ変わる」瞬間。

どうか焦らず、この蠍座の闇の中で、光の種を育ててください。

 

 

蠍座新月のアファメーション

 

私は過去を許し、今この瞬間に癒しを受け入れます。

私は真実の愛と信頼によって、すべての関係を再生します。

私は恐れを手放し、魂の光とともに新しい自分として生まれ変わります。